不動産経営の失敗事例①

相続対策で不動産経営で失敗されたというケースを紹介したいと思います。

空き地や農地で置いていても、収入を生まないし相続税も高いので

不動産経営を始めたとします。

自己資金はなかったので、全額借入をしてアパート経営を始めました。

その何年後かに介護が必要になったので、そのアパートを売却

しようと不動産屋に相談しました。

すると、その不動産は収益還元方式により評価されるので、

もし売却したとしても借入金の返済をするとほとんど手元に

残らないということになったのです。

ご主人の奥様は大激怒!

でもこれが実態なのです。

所有していた土地5,000万円に建築費5,000万円で

アパートを建設した場合、通常の人は1億円の財産と

思います。

しかし不動産売買の世界では利回りで考えられるのが

一般的になりますので、購入者側は家賃収入÷希望利回により

購入金額を計算するのです。

家賃収入が500万円の場合

 500万円÷7%=71,428,571円

つまり建設した直後に売却した場合には

約 3,000万円損することになるのです。

こうはならないように計画的に建設を検討したいものですね。

 H30.6.11 税理士 高島聖也

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