低成長時代を乗り越えるには!

税理士の髙島です。

2月16日から確定申告がスタートですね。

私もこれから確定申告モードということでバリバリ仕事をしております。

確定申告は1年間の総決算です。

関与先の不動産経営が1年間どうだったかを

前年の数字と見比べながらチェックをしています。

ぜひ皆様も下記の5つのポイントによりチェックしていただければと思います。

 

①前年との預金残高の増減

 預金が増えた場合には、年間収入より年間支出が

 少ないことを意味しており、健全な経営が出来ていることがわかります。

  逆に減少していれば年間収入より年間支出が多く、

  将来不動産を売却しなければいけなくなる可能性があります。

②前年との収入の増減

 年間家賃収入が増えている場合には、入居率が改善されたか、

 家賃の値上げに成功したか、新規不動産を購入した場合になります。

  事業は拡大生産を目標にすることをお勧めしております。

 減少している場合には、逆に空室率の上昇や値下げ要求、

 不動産の売却が原因になります。

 物件競争力が低下している理由を書き出して、その改善策を考えましょう。

   これから福岡市は競争がさらに激化します。

 不動産経営者の実力が問われる時代に備えましょう。

③前年との経費の増減

 前年より経費が増加している場合には、

  その理由を確認し、問題がないかを確認しましょう。

 近年の物価高や建築費高騰により修繕費等も増加しています。

 いままで通りの経営をしていると先細りになるリスクがないかチェックすることが大切です。

 また、待ちの姿勢ではなく、経費を効果的に使う方法を考えてください。

④前年との純資産の増減

 ①の項目のキャッシュフローは、資金繰りを表しますが、

 健全性を確認するには資産から負債を差し引いた純資産を確認することが一番です。

 借入をして不動産を建設した場合には、

  減価償却費の速度によって預金残高が増えたように見える場合がありますが、

  これはただ借入をした資金が貯まっているだけです。

 将来のリスクに備えるのは利益蓄積だけです。

⑤前年との税金の増減

 毎年の所得によって税金が変わります。

 特に不動産経営は減価償却費などにより毎年の所得が変動するようになっています。

 税金が多くなったときこそ税理士を活用しましょう。

 以上長文になりましたが、不動産賃貸経営におけるチェックポイントになります。

 これからの時代は、経営者的な感覚を持ち合わせた方のみが

 事業を継続できる時代に変化しているように感じます。

 

1年前に問題点を共有して、改善に取り組んだ経営者は確実に財務内容が良くなります。

日本は全体的に失われた30年と言われ成長できずにいます。

この原因を「不景気」や「政府」のせいにせずに私たちが何をできるかを

一人一人が考えていく必要があるのではないでしょうか。

1年に一回、我が家や我が社の財務内容をチェックし、

強みや弱み、そして今後の将来像を数字を基に出してみる。

これを実行されている経営者は低成長時代においても

確実に成果をだされています。

 

私の役目は不動産経営においてこれを実行できる方が

増えていくことだと思っています。

アベノミクスの出口に向けて皆さん頑張っていきましょう!

  令和5年2月15日 税理士 髙島聖也

 

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