お客様に寄り添った提案とは?

不動産オーナー様を支援する中で、事業計画の作成や金融機関への資料準備、

建築会社の見積もり確認など、多くの計画を進める場面があります。

その過程で、

「この提案は本当に良い提案なのだろうか?」
「この進め方で間違いはないのだろうか?」

といった疑問が頭をよぎることはありませんか?

実際、提案を受けるオーナー様ご自身が不安を感じることも多いですが、

それ以上に、提案を行う営業担当者が全体像を十分に把握していないまま

提案を進めているケースも少なくありません。

これが問題を引き起こす要因の一つとなっているように感じます。

金融機関からの急かされる提案、これで大丈夫?

最近特に感じるのは、金融機関からの「とにかく早く資料を提出してください」というケースです。

資料を急かされる理由として、「とりあえず本部に出してから検討します」

といった言葉をよく耳にします。

確かにスピード感を持って進めることは大切ですが、

**「その資料は何のために必要なのか」「どのようなプロセスを経て決定されるのか」**

といった具体的な説明が不足している場合があります。

こうした流れで進んだ融資が成立したとしても、

それが本当にオーナー様の利益になる提案だったのか、

振り返ってみると疑問が残ることがあります。

本当にオーナー様のための提案になっているか?

このような状況を避けるためには、私たち不動産に関わる者が、

オーナー様に寄り添い、提案内容を慎重にジャッジすることが欠かせません。

特に、金融市場が不安定なときや融資が先行してしまう状況では、

誤った提案がなされるリスクが高まります。

そのため、私たちが全体を正しく把握し、オーナー様の目線に立った提案を行うことが大切です。

同時に、オーナー様にもぜひ意識していただきたいのは、

提案を受ける際に「この営業担当者は本当に私の立場に寄り添って考えてくれているのか?」

という視点を持つことです。

これが、後悔しない判断につながります。

スピード感だけに頼らず、慎重さを大切に不動産に関わる計画を進めるとき、

スピード感を優先するあまり後になって後悔する場面に遭遇することがあります。

例えば、

「あのとき、もっとしっかり確認しておけば良かった」
「勢いに任せず一旦考えれば良かった」

と思うことも少なくありません。

だからこそ、一歩一歩慎重に計画を進める姿勢が大切です。

信頼関係を築きながら、オーナー様にとって最善の選択肢を提示することを

常に心がけていきたいと思います。

 令和7年1月23日 税理士 髙島聖也

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