【不動産オーナー必見】確定申告前に見直すべき6つのチェックポイント

~経費と収入の整合性から考える賃貸経営の見直し~

こんにちは。税理士の高島です。
確定申告の時期は、不動産経営を総点検するチャンスです。

ただ税金を納めるだけでなく、「支出(経費)」と「収入」のバランスを

見直すことが、健全な経営につながります。

今回は、**経費→収入の流れに沿って構成した

「6つの重要ポイント」**をお伝えします。


【経費の見直し編】

① 固定資産税の上昇

まずチェックすべきは、毎年発生する固定資産税

課税明細書を以前と比較し、税額が上がっていないかを確認しましょう。

固定資産税は3年ごとの評価替えですから、令和6年に評価が

変わっています。

ただ、一辺に税額を上げると大変なので、負担調整という形で、

税額は急には上がらない制度になっています。このため、

評価替えでない年も、税額が上がっていっています。

見落としがちなコストですが、地価の上昇や評価替えによって税額が

増加しているケースがあります。

この上昇をどのように賃料に転嫁していくかが経営です。


② 火災保険の見直し:再構築価格と保険料の上昇に注意

建築費の高騰により、建物の再構築価格(再調達価格)が

上昇しています。

古い保険契約のままだと、万一の際に保険金が一部しか支払われない

リスクがあります。

また、保険料自体も年々上がっており、内容に対して割高に

なっていないかの確認も必要です。

加えて、以下の特約が付保されているかも要確認:

  • 施設賠償責任保険

  • 家賃収入補償特約

保険の目的はリスク移転です。

しっかりと補償がされているか、保険料が上がったものを

賃料に転嫁できるかや、割高の保険料を支払っていないかを

確認してください。


【収入の見直し編】

③ 評価に見合った利回りか

固定資産税や保険料など、経費が上がっているのに利回りが

変わっていない場合、実質の収益性は低下しています。

物件評価額とのバランスが取れているか、表面利回り・実質利回りの

両面から再確認しましょう。


④ 賃料の見直し(コストに見合っているか)

経費の増加に対し、賃料が据え置きのままでは、

収益は確実に圧迫されます。

現状の家賃が、固定資産税や保険料に見合っているかを確認し、

見直しを検討しましょう。


⑤ サブリース契約時の募集賃料の確認

サブリース契約をされている方は、サブリース会社が実際に

募集している賃料をチェックすることが大切です。

契約家賃と実際の募集家賃に差がないかを確認し、

内容の見直しが必要な場合は対応しましょう。


⑥ 確定申告書の「貸付面積」欄を活用して賃料単価をチェック

確定申告書の収入明細欄には、「貸付面積」を記載する欄があります。

ここに正確な面積を記載し、「家賃 ÷ 面積」で1㎡あたりの賃料単価を

算出することで、近隣相場との比較が可能になります。

乖離が大きい場合は、賃料の見直しポイントとして役立ちます。

当事務所でもこの分析に力を入れております。


まとめ:経費と収入のバランスを見直すことが、確定申告の本当の目的

確定申告は単なる義務ではなく、

不動産経営を健全に見直すチャンスです。
「経費の上昇に気づかず」「収入を見直さず」に経営を続けると、

将来的なリスクが増します。

今回ご紹介した6つのチェックポイントをもとに、

支出と収入の整合性をしっかり確認し、収益性の維持・向上

目指しましょう。

     令和8年2月5日 税理士 高島聖也

【無料】オンライン動画講座
必須※半角英数のみの名前は使用できません
必須