家族信託の基本的な仕組み

家族信託の基本的な仕組みについて動画を作成しました。

今回の動画で伝えたい内容は以下のポイントです。

 

家族信託は、主に3つの役割を持つ人物が関わる仕組みです。

①委託者(財産を持っている人)

②受託者(財産の管理を任される人)

③受益者(信託から得られる収入を受け取る人)

最初に委託者は信頼できる受託者と契約を結び、財産の管理を委ねます。

そして、その財産から得られる収入は受益者に渡されます。

家族信託のルーツは、中世ヨーロッパの十字軍にあるといわれています。

戦争に行かなければいけない兵士が、自分の不動産を信頼できる友人と財産の管理に

関する契約を結びました。

自分が戦争から戻るまで、不動産の管理を行い、得られる収入を家族に渡してほしい。

そして自分が戻ってきたら自分の名前に戻してほしいと。

もし自分が戦死した場合は子供が成人するまで、財産管理を行い、成人したら

子供の名前に戻してほしいと。

家族信託の特殊性は財産所有権利を

「名義を持つ権利(管理・処分ができる権利)」と

「収益を得る権利(収入や売却からの元本をもらう権利)」に

分けることができる点にあります。

これにより、財産の名義を持つ人は管理や処分を行うことができ、

収入を得る人はその果実を享受することが可能になります。

この分割によって、財産管理の柔軟性が高まり、家族のニーズに応じた

財産管理が可能になるわけです。

 令和6年2月9日 税理士 髙島聖也

 
 
 
 
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